医学は目覚ましい発展をとげているにもかかわらず、また、代替医療や治療テクニックもさまざま開発・発表されているのに、腰痛患者は増える一方。

医療は腰痛をはじめ筋骨格系疾患の治療に本気に取り組んでいないのではと思えてなりません。
そんな中、スペシャリストたちからは
| □ 歪みや変形などといった生物学的なモデルでは解決できない □ 姿勢・動き方・補助具など人間工学的アプローチは失敗した □ 医学は腰痛治療から撤退すべきではないか □ 考え方の大幅な変更が必要ではないか |
といった主張が多く出されるようになり、最も信頼できるヨーロッパの腰痛診療ガイドラインをはじめ、世界の腰痛治療は大きく変わってきました。

いまだに日本の腰痛は科学的根拠がなく裏付ける研究も発表されていない古い腰痛常識を支持しています。

国際腰痛診療ガイドラインによれば、腰痛の原因は上記の3つに分類されています。
つまり、みなさんの経験している腰痛のほとんどが「原因不明」なのです。
そして、その9割程度が6ヶ月以内に自然治癒しているのです。
長引く慢性腰痛をはじめとする慢性疼痛疾患のほとんどは「心理社会的プロセス」によって慢性化し改善が進まないばかりでなく、再発を繰り返すのだと勧告しています。

1.レッドフラッグ
悪性腫瘍・硬直性脊椎炎・骨折・馬尾症候群
2.グリーンライト
神経根症状を含む
3.イエローフラッグ
不適切な信念や態度・不適切(恐怖や不安を呼び起こす)な診断や治療
感情・不適切な行動・家族の問題・仕事の問題
本屋で売られている健康関連の多くの書籍、インターネットの多くのサイト、そして多くの治療家、医療関係者は悪気はないものの過去の常識をいつまでも発信し続けて、私たちを腰痛放浪者へと変えているのが現状なのです。
このような新しい考え方への変更ができない、または昔の常識に固執するというのは、かなり意地悪な解釈をすれば「自分の仕事をなくす」という不安の現れなのかも知れませんね^^;
しかし、こういった事実をしっかり伝えないということは腰痛を始めとする「疼痛患者」や「疼痛難民」を劇的に増やし、医療費を増やしていく大きな原因になります。
また、疑似科学を駆使したクワッカリーという詐欺まがいの商売が、痛みに苦しむ方々に忍び寄り、その被害にあう危険性が高まる心配もあります。

健康情報を評価するためのチャート
仮に治療によって良くなった、改善した、治った感じられたとき、「この治療法」が効いたのか、自然治癒なのか、お客様との信頼関係によるプラシーボ効果なのか、判断したり確認したりすることができません。

整体がベストでも一番だとも考えていません。
そのことを私は真摯に受け止め対応することが重要と考えます。
お客様が何を求め、どうしたいのかをじっくり傾聴するなかで、科学的な情報を提示したり、一緒に改善のための対応や選択肢を検討したりと、お客様を優先することが私の最善の対応だと信じています。
当院で提供する整体療法やプログラムもそのひとつであり、それが一番でも絶対でもありません。
当院でなくてもどこでもいいんです。
今お話したことを頭の片隅において治療をしてください。
重要なのは古い常識に惑わされず、自分で治そうとする態度と絶対に治るという信念。
そして、イエローフラッグ(心理社会的因子)に対応するツールを持つこと。


余計な先入観を捨てる
不安や恐怖から安心へ
安静にしない
普段通りの生活を心がける
自分で治すという意識
「心の健康管理」と「心の健康増進」




